猫の豆知識15選|初心者も驚く! 意外と知られていない猫の習性

茶トラの子猫が毛布の上に座っている

猫と暮らしていると「どうしてこんなことをするの?」と不思議に思うことはありませんか。
実は猫のしぐさや習性には、それぞれ意味や理由が隠されています。
今回は、猫初心者さんでも「へぇ~」と驚く猫の豆知識を15個ご紹介します。

ゴロゴロ音には「自己治癒効果」がある

猫がリラックスしているときに鳴らす「ゴロゴロ音」。
しかし、リラックスしている時だけではなく、体調が悪い時にもゴロゴロ音を鳴らしている事もあります。
ゴロゴロ音には、骨や筋肉の回復を助ける周波数が含まれていると言われています。
猫は他の動物よりケガや骨折から早く回復することが知られており、ゴロゴロ音の周波数のおかげではないかと考えられています。
人間にとってもストレス軽減の効果があり、癒し効果バツグンです。

猫は甘みを感じない

犬や人間とは違い、猫は「甘さ」を感じる味覚受容体を持っていません。
そのため、ケーキや果物を食べても美味しいと感じていないのです。
ちなみに、苦味や酸味、うま味は感じますが、塩味は感じにくく甘みは感じません。
猫に甘党はいないのです。

顔をすりすりするのは「縄張りの印」

キジトラ猫が飼い主の足元に顔をすりすりしている

猫が家具や飼い主に顔をこすりつけるのは「これは自分のもの」とマーキングしている証拠。
同時に「大好き!」という愛情表現でもあります。
匂いを共有することで家族と認識しているんです。

猫のヒゲは「高性能センサー」

ヒゲは空気のかすかな流れを感じ取ったり、暗闇でもヒゲを頼りに動けるほど敏感。
狭い場所を通れるかどうかもヒゲで判断します。
生きるために欠かせない「ナビゲーションシステム」なんです。
ヒゲは口周りだけじゃなく、頬や下あご、目の上、前足の手首付近にも生えています。

水が苦手なのは「体温調整が苦手」だから

猫は濡れると体温を奪われやすいため、水を嫌います。
体温が下がると免疫力や行動力にも影響が出てくるので、本能的に水を避ける傾向があるのです。
ただし、流れる水には興味津々で、蛇口から水を飲みたがる子もいます。

高いところに登ると安心する

高い場所から周囲を見渡すのは本能的な行動です。
木の上などで外敵から身を守り、獲物を見張って狩りをしていた頃の名残が残っているのです。
家の中でも高い場所から部屋全体を見渡すことで、テリトリーの把握ができ、安心感が得られるのです。
キャットタワーや棚の上がお気に入りなのも納得です。

「ふみふみ」は子猫時代の名残

茶トラの子猫がふかふかの毛布をふみふみしている

前足で柔らかいものを押す「ふみふみ」は母猫のお乳を出す動作の名残です。
大人になった猫が「ふみふみ」するのはリラックスしているサインです。
また、「ふみふみ」することで自分の匂いをつけているとも考えられます。
つまり、子猫時代の本能的な行動が大人になっても残り、安心や愛情表現に意味を持つ行動なのです。

しっぽの動きで気持ちがわかる

ポーカーフェイスを気取っていても、しっぽは感情を隠せません。
しっぽをピンと立てているときは「ご機嫌」のサイン。興奮の度合いが強い場合はしっぽの先が小刻みに震えます。
大きくブンブン振っているときは「イライラ」のサイン。床にバシバシと叩きつけることもあります。
しっぽを膨らませているときは「緊張」のサイン。他の猫や大きな音に反応して威嚇しているときにみられます。
股のあいだに巻き込むのは「恐怖」のサイン。ストレスを感じています。
逆U字の時は「遊ぼう」のサイン。追いかけっこして遊ぼうよと誘っています。
ユーラユーラと振っているときは、「どうしようかなー」と考えているサイン。しっぽの動きが止まったら次の行動に移るかもしれません。
しっぽは「言葉の代わり」みたいなものです。
愛猫とのコミュニケーションのヒントになります。

猫は一日の約7割を寝て過ごす

平均で12~16時間、子猫やシニア猫では20時間近く眠ることも。
これは狩りのために体力を温存していた名残です。
活動している時間は約7時間位で、あとは眠ったり毛づくろいをして過ごしているようです。
浅い眠り(レム睡眠)の時に、口や手足をピクピクと動かすこともあります。
初めて見たときは痙攣と勘違いすることもあるようですが、夢を見ていると言われています。

猫は人間を「大きな猫」と思っている

飼い主を人間ではなく「仲間(猫)」として認識していると考えられています。
だからこそ、甘えたり狩りごっこを仕掛けたりするのです。
自分よりちょっと大きいけど、安心できて信頼できる猫仲間だと思っているのかもしれません。

お腹をみせるのは「信頼の証」

茶白猫がお腹をみせて寝転がってくつろいでいる

急所であるお腹をゴロンと見せるのは安心している証拠。
安全な場所だと思ってリラックスしているのです。
ただし「撫でていいよ」の意味とは限らないので要注意です。

毛づくろいは「仲良しのサイン」

キジトラ猫が茶トラ猫をグルーミングしている

猫同士で舐め合う「グルーミング」は信頼の証です。
家族や仲良しの猫同士でしか行わない特別な行動です。
飼い主の手を舐めるのも愛情表現のひとつです。
「大好きだよ」「家族だと思っているよ」と伝えてくれているのです。

猫の鼻は「しっとり&ひんやり」が正常

健康な猫の鼻はしっとり&ひんやりが正常です。
猫は鼻腔が小さいので空気を吸い込んでにおいをキャッチすることが苦手です。
匂いの分子は湿ったものに吸着しやすいので、しっとりした鼻に匂いの分子を吸着させて匂いをキャッチしているのです。
しかし、眠い時や睡眠中は乾いてることもあります。
ちなみに猫には鼻毛がありません。

肉球は「すべり止め+感覚器官」

ぷにぷにの肉球には、衝撃吸収・すべり止めの役割があります。
高いところから降りても音を立てずに着地できるのは肉球のおかげです。
肉球に触れている物の動きや硬さ等を確かめるセンサーの役割もあります。
また、肉球は唯一汗をかくことができる部位。
汗はマーキングにも利用されるので、猫が歩いた場所はマーキング済みの場所なのです。
可愛いだけじゃない、大切な秘密のツールなんです。

猫は「音」にとても敏感

猫は人間の約3~5倍の高音域を聞き取ることができます。
わずかな物音にも反応するのは、その優れた聴覚のおかげです。
人間には聞こえないネズミの鳴き声や小さな虫の羽音まで聞き取れます。
しかも、左右の耳それぞれが180℃近く回転することができるため、一度に2方向の音をキャッチすることができます。
また、耳の先端には「房毛」という、1~5mmほどのふわふわとした毛が生えています。
これは風向きを感じたり、音波をキャッチするためのアンテナ的な役割をしています。

まとめ

ラグドールの子猫がおもちゃに飛びかかろうとタイミングを見ている

猫の習性には、私たちの知らない秘密がたくさん隠されています。
こうした豆知識を知ることで、日々の行動の意味が理解でき、猫との暮らしがもっと楽しくなります。
ぜひ、愛猫のちょっとした仕草を観察してみてください。

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